地域発見エクスカーションに参加して

● 地域創造学類1年

私がこのツアーに参加したのは、奥能登の地域活性化に取り組む人々に会って、「現在の奥能登の状況はどういうものなのか」ということを直接知りたいと同時に、奥能登の人々の温かさに触れてみたいと思ったからです。実際参加してみると、普段味わえないような充実した時間を送ることが出来ました。
そんなスタディーツアーで印象に残った事は、奥能登の地域活性化における人々の「熱意」です。まず、金沢大学の能登での里山研究に使われているという能登学舎で、農業や生物など多岐にわたる分野で活躍されているマイスターの方々に話を伺いました。どの方もとても意欲的に説明された姿が記憶に残っています。中には研究者としてではなく、企業から事業を進めるために派遣されて能登に学びに来ている方もいて、能登は魅力ある土地だということを実感しました。
また、同じくツアーに参加した学生の意見も聞く機会がありましたが、意見をしっかりと持っていた方々ばかりで、意識の高さが感じられました。自分自身も他の学生の意見を吸収して、成長していきたいです。そういう意味でも今回の経験は貴重だったと思います。
地域活性化に必要なのは、そこにいる人々の「地域を、能登を、元気にしたい」という気持ちです。地域活性化には、地域住民の方々の「この地域をどのようにしたいか」という意思が尊重されるべきだからです。地域活性化の主役は住民の方々なのです。要するに、地域活性化を成功させるには、やはり住民の方々の協力が不可欠ということなのです。私は、金蔵で地域活性化を目指す住人の方々の話を伺って強く、そう感じました。金蔵という地域は住民の方々の「熱意」があるからこそ良い方に向かっているのだと思います。
しかし、その地域に住んでいない人間でもそのきっかけを作ることや、手助けをすることは出来ます。金蔵の方々が地域活性化を目指すことになったのも、実はその地域に訪れた方がきっかけとなったそうです。このように、地域活性化を目指すには地域住民の方々だけではなく、その地域に住んでない人々の意見も取り入れる事もまた、必要だという事が分かりました。
他にも椎茸の菌うち体験、千枚田や輪島朝市の見学、そして「四季の丘」や「能登ワイン」で地域活性化に取り組む方々の話も伺うことで、奥能登に沢山触れることが出来ました。それだけでなく、沢山の美味しい能登の料理とも出会う事が出来ました。能登は行くたびに違う発見が生まれる面白い地域です。そんな能登にまた行きたいと思いますし、今後も携わっていきたいです。今回のスタディーツアーは非常に良い経験となりました。