ご挨拶

地域連携推進センターの使命

地域連携推進センター長 市原 あかね

本センターは、大学と地域をつなぎ、大学の社会貢献を推進する機関として、大きな役割を果たしてきました。

  その歩みは、前身の大学教育開放センターから数えると30年を超え、生涯学習部門と地域連携部門の二部門体制として再スタートした現在のセンターも、すでに7年を経過しました。この間、相次いで新たな地域連携事業に取り組み、地域とつながり、協働して取り組むチャンネルも増えてきました。大学が地域に対して知識・人材・資金等を提供するだけでなく、大学自身が地域から多くの刺激とヒントをいただき、たくさんの学生・院生 を育てていただきました。今後、ひとつひとつの事業をさらに充実させ、これまで以上によりレベルの高い連携を創り上げていきたいと思います。

  地域には、あらゆる人間の営みが集積され反映されています。その営みに応じて地域は多様な姿をとり、時にはより快適で豊かな人々の 暮らしを支え、時には人々の暮らしを脅かして住み続けることすら困難にすることさえあります。どのような地域を創り上げるかは、何より もそこに住む人々の選択に委ねられるべきですが、時代の変化のなかで、住民の意思では如何ともしがたい状況におかれ、人々の希望と は異なる姿に変わってしまった地域も少なくありません。その背景や要因を明らかにし、地域再生のために必要な条件を科学的に明らかに し、住民のよりよい選択に寄与することこそ大学が果たすべき社会貢献の柱です。

  地域は多くの要素に影響を受けるがゆえに、いつでも多様で複雑な姿をとり、解決すべき課題も多様かつ総合的です。したがって、地域 との連携も、より包括的で総合的な方向をめざす必要があります。金沢大学は、総合大学として自然科学、人文科学、社会科学のすべての 分野の研究者が揃い、様々な側面から地域の課題にアプローチできる力を備えています。しかし、地域との連携でこうした総合力を十分に 発揮できているとは言えません。これまでの成果を踏まえつつ、分野を超えて総合力で地域と関わる取り組みを広げていきたいと思います。