このプログラムは国立大学法人金沢大学とパートナー自治体(石川県、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)によって実施されています

第9回 ソーシャルビジネス・スタートアップ

日時:2017年8月26日(土)9:30~15:00
場所:金沢大学能登学舎

講義:
「ソーシャルスタートアップ~イマドキの資金調達」
八木輝義氏(株式会社サーチフィールドFAAVO事業部 マネージャー)

話題提供:
「クラウドファンディングに挑戦しました!
『炭やきビレッジ構想で、過疎に苦しむ地元・珠洲市に生業をつくる!』」
大野長一郎氏(大野製炭工場 代表)

ワークショップ:
「クラウンドファンディング事始め」

概要:
まず八木氏から、社会課題の解決を目指す活動、そしてその中でも「地域」振興に特化したクラウドファンディング(CF)のプラットフォームであるFAAVOの紹介があり、「共感」によって広く資金を募る方法であることや、最近のCFの特徴としてソーシャルネットワークサービス(SNS)の影響が大きいことが説明された。具体例として、大学生がわずか5万円の資金調達を達成して商店街のアートイベントを実施したことをきっかけにして、その後、40回続く行事に発展した事例や、地方自治体が地域創生のためにCFを活用する事例などが紹介された。

続いて大野氏から、2017年にFAAVOにより茶道用の菊炭生産の原料となるクヌギの植林のための資金調達の事例が紹介された。共感を呼ぶための事業目的の表現や、募集期間・目標金額・返礼品などの設定における戦略や、実際に経験しての感想が述べられた。

午後の部では、八木氏の指導により、受講生が実際に検討している活動(あるいは仮想の活動)を題材として、3グループに分かれてそれぞれの事業計画策定の模擬演習をおこなった。事業の目的(Why)、方法(How)、達成したいこと(What)、対象者層・返礼品の各項目についてグループごとに発表し、八木氏から講評を受けた。

   

受講生のレポートから:
クラウドファンディングを活用してソーシャルビジネスを立ち上げることの利点と課題(抜粋)

Aさん
<利点> 地域にゆかりがなくても支援してくれる人がいる。
<課題> 支援してくれる人に『自分ごと』と思ってもらうこと。ネットに疎い人が利用しにくい。地域の集落の人に伝わっているか。

Bさん
<利点> これからの人材を育てる上で、経済的な支援はとても大切な事だと思います。とても良い企画であっても、金銭面の問題で、断念せざるを得なくなった時、勿体ないと思います。
<課題> 日常生活でネットを使っていない人にはまず伝わらない。

Cさん
<利点> 活動内容の宣伝や告知、市場ニーズの動向の把握、事業内容の明確化・実行、共感者の獲得。
<課題> お金を集める責任とプレッシャー(気軽にはじめられることと同時に、考えを言葉にして伝え、共感を得たことで伴う責任などを改めて考えさせられました)。