このプログラムは国立大学法人金沢大学とパートナー自治体(石川県、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)によって実施されています

第11回「社会調査実習 –地域を知るための調査手法、地域との協働を学ぶ-」

日時:2017年9月16日(土)

場所: 能登学舎

解説:「社会調査手法の概要について」
岸岡 智也(金沢大学能登学舎)

実習:「インタビュー調査実習」
協力者:加藤秀夫氏、北風八紘氏、谷内口孝治氏、鍵谷美晴氏

話題提供:「聞き取り調査から見えたこと学んだこと」
永源典子氏(里山里海マイスター3期生)

講義:「社会調査の実践を通じた地域振興への可能性と課題」
山下良平氏(石川県立大学准教授)

概要:

まず岸岡から社会調査の意味が説明され、社会のなかの人間の行動に関してデータを収集・解析・記述し因果関係を示すという社会調査の性質への理解を全員で共有した。また、何を知りたいかによって社会調査の方法には様々なものがあり、インタビュー(聞き取り)、アンケート(質問紙)、観察、資料分析など具体的な方法の例が示された。それぞれの方法に長所・短所があり、特徴を理解したうえで調査方法を設計することが重要であるというのが結論であった。

次に、加藤氏(珠洲の自然風景、山林の現状と変化)、北風氏(祭り)、谷内口氏(地区活動、まちづくり)、鍵谷氏(移住者から見た珠洲(能登)の食文化・暮らし)という4名の地域活動実践者の協力を得て、4グループに分かれてインタビュー調査の実習をおこなった。協力者1名に対して数名がテーマに沿ったインタビューを実践するもので、終了後の各グループの発表や、4名の協力者からのコメントから、短時間のなかで概ね円滑にインタビューが実施されたことが確認できた。

午後の部は、まず永源氏から、マイスタープログラムで取り組んだ社会調査についての話題提供がなされた。自身の卒業課題では、居住する七尾市奥原町の集落における「おすそわけ」という慣行の実態を切り口として集落のつながりを調査した。その際に用いた実際の調査票や、おすそわけの経済効果などの結果に加え、調査への協力を得るにあたり留意したことなど経験談が披露された。質問項目や選択肢の設定が重要であることも説明された。