このプログラムは国立大学法人金沢大学とパートナー自治体(石川県、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)によって実施されています

第4回 能登の里山里海の現場から考える持続可能性

日時:2018年6月9日(土) 9:30~16:30

現地研修先:

①白米千枚田(輪島市白米町)
説明者:堂前助之新氏(白米千枚田愛耕会長)

キーワード:棚田の農業、棚田の歴史と暮らし、地すべり地帯、後継者・担い手、ボランティア(オーナー制)、観光、世界農業遺産

②すず塩田村(珠洲市仁江町)
説明者:神谷健司氏(㈱奥能登塩田村 統括部長)、登谷良一氏(㈱奥能登塩田村 浜士)

キーワード:塩田の歴史・文化、里山とのつながり、担い手、観光、世界農業遺産

③金蔵集落(正願寺、金蔵集会場)(輪島市町野町 )
説明者:石崎英純氏(NPO法人やすらぎの里金蔵学校代表、金蔵区長)、野村進也氏(マイスター修了生、水生昆虫研究家)

キーワード:集落の歴史と文化、地域おこし活動、集落維持活動(ため池・水路保全、イノシシ対策)、後継者・担い手、世界農業遺産、生物保全と農業

概要:

能登の世界農業遺産の代表的な現場における現状とその持続可能性について実践者の生の声から学び、受講生が今後の卒業課題研究に取り組むためのヒントを得る機会とした。
最初に輪島市の白米千枚田を訪問し、棚田をめぐりながら堂前氏から白米千枚田の歴史、棚田オーナー制度のあらましと愛耕会の運営状況、持続可能性に関する今後の展望について伺った。特に棚田の水管理を担う人材の必要性を指摘された。

次に揚げ浜式製塩を行う道の駅すず塩田村を訪問し、神谷氏から揚げ浜式製塩法の手順や道の駅を運営する(株)奥能登塩田村のあらましについて話を伺った。登谷氏からは製塩の伝統技術に関する概要、使用する道具の説明を伺ったほか、釜屋での炊き上げに使う燃料の調達、後継者育成の課題などについて質疑応答を行った。最後に打桶(おちょけ)を使って海水を撒く体験を行った。

最後に金蔵集落を訪問し、まず昼食として「金蔵あかり会」が作る地元産食材を使った「金蔵御膳」を頂いた。野村氏からは、奥能登の農村環境での生物多様性の調査を通してわかった生物多様性と農業の関係性について解説があった。石崎氏からは、NPO金蔵学校の10年間の村おこし活動の成果と教訓、草刈りや水路管理、イノシシ対策などの集落維持活動の工夫と課題について語っていただいた。その後、棚田景観を歩きながらイノシシ対策やビオトープ保全の現場を案内していただいた。

 

受講生のレポートから