このプログラムは国立大学法人金沢大学とパートナー自治体(石川県、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)によって実施されています

第7回 里山の森林がもつ意義と役割

日時:2018年7月28日(土)9:30~16:30
場所:能登学舎およびNPO能登半島おらっちゃの里山里海保全林

実習:保全林の見学および活動体験(シイタケ栽培用ほだ木組替)

講義:①「石川県林業史概論」 ②「森の恩恵(サービス)」
     講師:一二三悠穂氏
      (森林総合監理士・能登里山里海マイスター(5期))
     コメンテーター:北風八紘氏
      (NPO能登半島おらっちゃの里山里海 副理事長)
     コメンテーター:平野伸夫氏(日本きのこセンター技術参与)

ガイダンス:受講生自主提案講義および修了生体験談

グループワーク:担任別、卒業課題研究テーマ報告に向けて

概要

森林は日本の国土面積の約7割を占め、能登の里山の多くも森林であるため、里山の利用・管理・保全を考える際に、森林がもつ意義と役割を忘れることはできない。そこで、今回、森林や、その中心的な利用である林業に関する基本的知識を学ぶとともに、能登をはじめとする日本の森林における諸課題とその対策について考える機会として企画した。また、NPOが利用・管理・保全する能登学舎近隣の保全林において、計画にもとづいてどのような利用・管理・保全が行われているかを実際に見るとともに、森林の利用の一形態である原木シイタケ栽培のためのコナラのほだ木の組み替え作業を体験した。

一二三氏の講義では、主に石川県における森林・木材利用を巡る歴史的な変遷、現代の森林に関する国や県の主な施策、森林がもたら恩恵(サービス)、日本や能登の代表的な樹種、木材の伐採から商品になるまでの流れなど、里山の森林を巡って基礎的かつ包括的な内容を学んだ。

ガイダンスでは、本年度の受講生自主提案講義の進め方の説明のほか、修了生から経験談を聞いた。

受講生のレポートから

里山の森林に関する一二三氏の講義のなかで、自分の暮らし(あるいは活動・仕事)と最も関連が深いと感じたことを述べてください。

むしろ、現在の日本での里山・森林との関連が薄れているかを感じた。一二三さんの『日本は「木の文化」ではなく「木目の文化」、森林には関心一般的な暮らしからいかに国産の木材やがあまりなかったのではないか』という指摘に考えさせられた(Aさん)。

NPO法人能登半島おらっちゃの里山里海の保全林での作業・見学を通じて学んだことをひとつ述べてください。また、今後の保全林の利用・管理に関する提案があれば述べてください。

森林伐採はネガティブなイメージでしたが、人の手が加わることで森が生まれ変わって荒れてこないことが印象的でした。(中略)。土地の確保ができれば、しいたけを一本の事業としておこなっていきたいと言っていたので、山を使ってもいいという地主さんとのマッチングが必要だと感じた(Bさん)。