11/4 国際GIAHSセミナー(第4回)を開催しました

GIAHS創始DSCN0087者であるパルヴィス・クーハフカーン氏を迎えて、「文化としての伝統農業」をテーマに、国際セミナーを開催しました。
最初に中村浩二金沢大学特任教授が、これまでのGIAHSに関する流れを説明。
次いでパルヴィス氏が世界中の農業の多様性、それを担う小規模農家の重要性を、文化の視点も踏まえてお話されました。
続くダイアログではパルヴィス氏が、7人の発表それぞれにグローバルな視点からコメント。「自分の活動が世界で認められた気持ち」「この方向で間違っていないと確信できた」など発表者も大いに勇気づけられ、会場全体も7人の実践から多くを学びました。
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<パルヴィス氏を囲むダイアログ>
 ① 経済的な農業活動と能登の農村文化の融合 /井村辰二郎(金沢大地)
 ② 日本人誰もが持つ農家としての遺伝子/野村佳史(のむら農産)
 ③ 棚田から学び教えられたこと/ 田畑行輝(奥能登棚田ネットワーク協議会)

 ④ Happiness to All/後谷真弘(べジュール合同会社)
 ⑤ のとじま地域資源可視化への取り組み/福嶋葉子(能登島地域づくり協議会)  
 
 ⑥ 日本の伝統文化を支える里山  ―輪島漆再生取り組み―/安嶋是晴(金沢大学)
 ⑦ 金沢大学の文化資源学への取り組み/吉田泰幸(金沢大学)
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会場からも多くの質問がありました。服飾文化などと農業の関係、農具の保存と活用、限界集落での農業の打開策、パルヴィス氏の活動のモチベーション等、パルヴィス氏は一つひとつにコメントをされました。約50名の参加者は、パルヴィス氏との”直接対話”を通してGIAHSと自分自身の活動を関連づけ、持続可能な社会に向けての学びを深めました。
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☆報告書(PDF
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主催:金沢大学里山里海プロジェクト
共催:国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット
後援:能登地域GIAHS推進協議会