事業内容

 能登の再活性化に向けた「21世紀型の里山里海の保全・活用」の推進


能登半島は、自然と伝統文化に恵まれており、2011 年6 月に「能登の里山里海」が、国連食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。一方、能登では人口減少と高齢化が急速に進んでおり、里山里海の景観をつくりあげてきた農林漁業が厳しい現状に直面しています。

本研究部門は、能登の持続的な再活性化をめざして、里山里海の現状と持続可能性の評価、および里山里海の21世紀型活用を担う人材の養成手法の開発に取り組みます。研究成果を地域の皆様と共有し、地域活性化に向けた具体的方策として提言します。

2本の柱

能登里山里海SDGs研究部門の2本の柱


1. 世界農業遺産「能登の里山里海」の価値と現状を知る

金沢大学はこれまで「能登半島 里山里海自然学校」、「持続可能な地域発展をめざす『里山里海再生学』の構築」等のプロジェクトを実施し、能登半島の里山里海の研究を進めてきました。これらの成果を活かし、さらに多様な専門性をもつ研究者を招聘して、「能登の里山里海」の学際的評価を行います。シンポジウム等を開催し、里山里海が有する価値と現状を住民の皆様と共有して、その活用方策と将来へのビジョン作りを行います。

2. 世界農業遺産を担う「人づくり」を発展させる

過疎地域の再生には、農林水産業、医療・福祉、教育、エネルギー等、多彩な分野で豊かな地域資源を多面的に活用できる「人の多様性」と「人のつながり」が必要です。金沢大学が実施する「能登里山マイスター」育成プログラムでは、日本各地から多様な受講者が集まり、里山里海の可能性や課題を学び、仕事などに活かす取り組みを重ねています。その修了生たちは卒業後も努力を重ね、各分野で活躍し、高い評価を得つつあります。

本研究部門では、日本各地の専門家らと協力して、さらに効果的な人材養成手法を検討し、その成果を能登に還元します。これらの経験を、共通の問題を抱える世界各地での人材養成にも活かされるよう、グローバルに発信していきます。