【12/2】実践から学ぶ―林業・森林管理と地域づくりの最前線―
「実践から学ぶ―林業・森林管理と地域づくりの最前線―」
日時:2017年12月2日(土) 9:30~16:30
場所:金沢大学能登学舎
概要:
今回は、受講生からの自主提案による講義企画です。
セッション1では、林業や森林管理における革新的な活動例を学びます。
セッション2では、地域の魅力を再発見して活性化につなげる活動例を学びます。
セッションごとに講義とワークショップを組み合わせた構成となっており、
それぞれのテーマを通じて、各受講生の今後の活動や相互連携に役立つ
実践的な知識や手法の習得を目指します。
プログラム(若干変更の可能性あり):
◇セッション1「Be a Forester~里山の仕事づくり、人づくり最前線~」
(チーム林業(代表:一二三悠穂さん)および三輪福さんによる企画提案)
09:30 – 10:30 講義「里山の仕事づくり、人づくり最前線(仮)」
(株)東京チェンソーズ代表取締役 青木亮輔氏
10:30 – 11:30 講義「人を森に 森を街に」
森と踊る(株)代表取締役 三木一弥氏
11:30 – 11:45 休憩
11:45 – 13:00 森づくりワークショップ
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13:00~14:00 昼休み ※通常と時間が異なるのでご注意ください。
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◇セッション2「持続可能な地域づくり ~180戸の挑戦~」
(宮中恵介さんによる企画提案)
14:00 – 15:00 講義「持続可能な地域づくり」
福井市まちおこし協力隊 高橋要氏
15:00 – 15:10 休憩
15:10 – 16:20 持続可能な地域づくりワークショップ(仮)
16:20 – 16:30 まとめ
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セッション1の趣旨:
1次産業が衰退産業と呼ばれて久しい中、自伐型林業への参入や、
外食産業向けの薪製造・販売など、日本各地で林業に挑戦する
移住者・若者が注目を集めている。
従来の林業経営と一線を画すこれらの担い手は、民間企業で働いた
経験やスキルを活かして、インターネットを通じた情報発信や異業種との
コラボにも積極的に取り組んでおり、業界のイメージを変える力を秘めている。
また、雇用形態の見直しや社内コミュニケーションの活性化など、雇用確保に
悩む地域の中小事業体にとって参考となる創意工夫も取り入れている。
世界農業遺産「能登の里山里海」で、産官学が取り組んでいる
「地域の資源を活かした生業づくり」においても、「組織づくり」や「交流の拡大」は
重要な要素であることから、今回、外部講師を招いての講義を開催し、
1次産業におけるこれからの組織づくり、消費者との交流の実例を学ぶ。
セッション2の趣旨:
「限界集落」と言われる中、いままであるものの見方を変え、
魅力を引き出し、地域づくりをしている人たちがいる。
人口減少、高齢化、経済低迷などにより、これまで以上にやることが増え、
しかも手がかかるが、十分な経費をかけることができない。
何をやるにも人手不足、体力がない、予算がない、しかも、結果に
つながらないことにより、意識は萎え、住民意識は低下していく一方である。
地域にはもともと多業種・多職種から構成されているが、仕事や価値観、
生活スタイルの変化などから、自己の生活を主体とするコミュニティへと変化し、
関係が希薄となってきたために、元来続けられてきた自分たちが生活する
地域のための活動は、優先されなくなり、継続が困難になってきている。
しかし、地域に魅力を感じ、移住する者もいる。その中でも、
まちおこし協力隊は、その土地に住み、地域の魅力に直接かかわる
きっかけとなっている。福井市殿下地区は、単発的なイベントありきの
地域おこしでなく、地域の様々な団体・住民が協力して行う地域づくりや、
持続可能性を柱にしており、まちおこし協力隊はそれらの団体・住民を
つなぐ重要な役割をもっている。
「持続可能な地域づくり」において、「コンセプトづくり」や
「住民が当事者となる関わり方」はキーワードであり、今回、外部講師を
招いての講義を開催し、その取り組み方を学ぶ。