このプログラムは国立大学法人金沢大学と出資自治体(珠洲市)、連携自治体(石川県、輪島市、穴水町、能登町)によって実施されています

マイスタープログラム6期生が卒業

3月2日に能登学舎で「能登里山里海マイスター」育成プログラムの6期生卒業課題研究成果報告会が開催されました(写真)。

(写真1)報告会の様子

 

今年は受講生18名が一年間の活動成果をまとめて発表し、外部有識者を含む3名の審査員が6つの評価項目(①問題設定力、②論理性、③実現可能性、④プレゼンテーション力、⑤質疑対応力、⑥地域振興の意義)に沿って審査しました。その結果、発表者全員が「能登里山里海マイスター」として認定されることができました。会場には、マイスタープログラムの修了生以外にも地域の方々にも多くお越しいただき、受講生たちの熱のこもった発表に耳を傾けました。

 

珠洲にまつわる卒業課題テーマ

珠洲関連のテーマに取り組んだ受講生は6人います。以下に活動内容をご紹介しますが、いずれもマイスタープログラムの受講生の興味関心の多様さが反映された、地道な努力の成果でした。

① 長谷川仁嗣さん

(飯田高校教諭)

② 小家伸吾さん

(かみぐっとまる共同代表)

飯田高校の地域連携による参加型学習「ゆめかなプロジェクト」での生徒の主体的な学びのあり方について考察。 若山町の上黒丸地域の地域資源を使った経済活動、集落内外の人の交流を活発にする取り組みを発表。
③ 鹿野桃香さん

(市地域おこし協力隊)

④ 新谷健太さん

(市地域おこし協力隊)

奥能登国際芸術祭を通して、地域の祭りと食の文化である「ヨバレ」を、地域内外の人の連携で継承するための調査を実施。 飯田町や蛸島町でのゲストハウスや地域の観光スポットを有機的につなげる「地域まるごとホテル」構想を提案。
⑤ 村井孝太さん

(市職員)

⑥ 高真由美さん

(市臨時職員)

珠洲市単独では初の「いしかわ歴史遺産」登録に向けて、珠洲を舞台にした平家・源氏の歴史物語を巡るツアーを提案。 三崎町の粟津村おこし推進協議会との協働活動を通して、農業や文化継承など地域活動に必要な人的支援のあり方を考察。

 

「SDGs奨励賞」を新設

今年から、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs)の17つのゴールの達成のいずれかに貢献する取り組みを行った受講生を表彰する「マイスター能登SDGs奨励賞」を新設しました。審査の結果、最初の受賞者は高真由美さん(前出)と岩﨑京子さん(七尾市在住)に決まりました。岩﨑さんは「加賀指ぬき」という伝統工芸品を、能登の自然素材で染色した糸を使って制作・販売しており、伝統と自然を生かして付加価値の高いものを創造している点が高く評価されました(写真)。

(写真2)能登のウルシの木で染めた糸を使った「加賀指ぬき」

 

新しい受講生を募集

マイスタープログラムは、「能登」や「里山里海」に加えてSDGsについても学べるカリキュラムに刷新して、今年6月にリニューアルします。受講生募集開始は5月頃を予定しています。詳しくはWEBサイトまたは広報すずをご覧ください。

(執筆:伊藤浩二)

広報すず2019年4月号「金沢大学能登学舎の窓から 」に掲載された文章を一部変更したものです。