このプログラムは国立大学法人金沢大学と出資自治体(珠洲市)、連携自治体(石川県、輪島市、穴水町、能登町)によって実施されています

第1回 里山里海とSDGsで拓く能登の持続可能な未来

日時:2019年6月22日(土)9時30分~16時30分
場所:能登学舎

講師:渡辺 綱男 先生 (国連大学サステイナビリティ高等研究所OUIK所長 )

概要: 

本プログラム最初の入学者となる、2019年度本科コースおよび専科コースの入講式ならびに記念講演を開催した。渡辺氏は最初に、①佐渡ヶ島でのトキ野生復帰を通した里山里海の再活性化モデル、②三陸地域の国立公園とロングトレイル を活用した復興を例に挙げ、自然資源を活用した持続可能社会づくりの可能性を示した。その上で、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)をめぐる石川県での里山里海の活動がSATOYAMAイニシアチブや、その後の世界農業遺産(GIAHS)の認定につながっていった経緯を解説した。

 そして、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)、2018年に日本政府が策定した第5次環境基本計画に明記された「地域循環共生圏」の概念を示しながら、地域らしさを活かしたローカルの取り組みが国際的な認証制度とリンクすることで、環境、社会、経済が一体となった持続可能な社会づくりをより力強く推進することができることを強調した。特に 金沢にある国連大学OUIKが 、ローカルとグローバルを繋ぐ重要な役割を能登で果たしていくことを述べた。

受講生のレポートから

渡辺先生の講義から、重要だと思ったキーワードや印象に残ったフレーズを箇条書きで要約してください。

Aさん

三陸地域の復興を考える際に自然歩道を整備していくというのが自分の中で新しいものだなと感じた。自分お趣味が散歩で、歩くことでしか見えない風景や事柄があると実感していたのでとても共感できた。アパラチアン・トレイルの沿道に住む方がそれを誇りに思っているという点も印象的だった。

Bさん

・トレイル~地域と一体となったトレイルイベントの開催

・様々な国際認証を活用した相乗効果の創出

・加賀と能登のコラボ~学びあいのプラットフォームを創る役割

Cさん

トキの野生復帰への取り組みを行うことで米づりなど農業が活性化し、環境保全、地域づくりにつながっていく。自然保護から出発した地域づくりは共生という意味でとても重要だと思います。

今後マイスタープログラムで学びたい講義テーマや実習フィールド(現場や事例)についてあなたの希望を記述してください。

Dさん

今日の講義で“いかに自分事に出来るか”というキーワードが自分自身のやっていきたいことにもリンクしています。今日の講義を通して夢や目的を明確に持ち活動されている皆さんを見てとても感動したので、私自身の目的達成の方法にプラスアルファで、マイスターを受けている方々や能登で情熱を持ち活動されている方々の“翻訳者”になり、東京の人たちが興味をもつようなビジュアルに変換し、この町の人々のカッコよさに気づかせる“発信者”としても活動したいと思いました。

Eさん

SDGsという言葉を使わなくても、多くの人にSDGsや里山里海の価値が伝われば、それはマイスターのできることのひとつなのかと思いました。ロングトレイルの事例から、机上の学術的価値を体験的価値に置き換えていくということにこだわっていけたらと思っています。

Fさん

いろんな考えを持った方がいらしゃるので、グループワークみたいなものは面白いと思いました。「人」の問題について取り組んでいきたいという思いがあるので、移住者を増やすためにはどのようにすればいいかや、地域の人々をどうやって巻き込んで活動していくかなども今後学んで行けたらと思います。