来月1日に入居開始

角間に新宿舎「北溟」が完成

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金沢大学角間キャンパスで整備されてきた学生留学生宿舎「北溟(ほくめい)」が今月完成した。28日午後、山崎光悦学長ら大学関係者約100人が参列し、同施設の交流ホール棟前でオープニングセレモニーが開催された。来月1日から留学生67人を含む95人が入居する。

交流ホール棟の看板を除幕する関係者。「北溟」の文字は山崎学長が揮毫した=金沢市角間町の金沢大学角間キャンパス、28日午後2時8分、木村洸撮影

金沢大学はこれまで角間キャンパスの南地区に、学生生活の支援と留学生の受け入れ体制強化の一環として学生留学生宿舎を整備してきた。2012年に1期事業として整備された1号棟から5号棟の「先魁(さきがけ)」(定員104人)の隣に、今回新たに6号棟から9号棟の「北溟」が完成した。建設中は「先魁Ⅱ」となっていた施設名は、老朽化などを理由に今月末で50年近い歴史に幕を下ろす学生寮「北溟寮」(金沢市弥生1丁目)から引き継いだ。

5人1ユニットで共同生活

新造された北溟は、地上2階建てと3階建ての建物がそれぞれ2棟の計4棟で200人を収容する。宿舎は5つの個室からなるユニットが40個あるハウスシェア型で、それぞれのユニットにキッチンや洗面所などの共有スペースが設けられた。浴室はシャワールームとなったため、テレビ番組で話題になった旧北溟寮の大浴場の浴槽の縁を滑る「北溟サーキット」の復活は実現しなかった。

共有スペースには冷蔵庫や洗濯機などが設置されているほか、各個室には机やベッドなど一部の家具が備え付けられている。個室の壁紙は加賀五彩の色をイメージしており、個室ごとで色が異なるといった特徴がある。先魁では部屋どうしの騒音が問題となっていたが、大学担当者によると北溟では壁や扉を厚くすることで遮音性を高めたという。ドアや窓ガラスは二重鍵でセキュリティーも重視した。1カ月あたりの寄宿料は、先魁に比べて1万円ほど高い約3万6千円となった。

山崎学長「公用語は英語」

レジデントアドバイザーと呼ばれる日本人学生が留学生の生活を支援する先魁と異なり、北溟では日本人学生2人と留学生3人が1ユニットに混住する。山崎学長は「宿舎の公用語は英語。日本人学生も自然に英語を話せるようになるのが混住の狙いだ」と語った。

北溟は来月1日から入居が始まる。すでに定員の約半数となる留学生67人、日本人学生28人の入居が決まっている。留学生の出身地は中国が20人と最も多く、次いでベトナムが10人、韓国が9人などとなっている。今後は、在学生向けにも入居希望を受け付ける予定。

金沢大学は、文部科学省から採択されているスーパーグローバル大学創成支援事業の目標として、平成34年度までに延べ2200人の留学生を受け入れると掲げており、将来的に1200人規模の学生留学生宿舎を整備したいとしている。

自然科学3号館から撮影した1期事業の先魁(左)と今回完成した北溟(右)=金沢市角間町の金沢大学角間キャンパス、28日午後2時58分、木村洸撮影

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